×

商品カテゴリー

CATEGORY

CONTENTS

トップページ»  ブログ記事一覧»  麺(めん)»  名づけて、「お~い蕎麦」!

名づけて、「お~い蕎麦」!

名づけて、「お~い蕎麦」!

富山県では、県が音頭をとって、全農とやまの協力のもと、
休耕田を無くそうと、そばの栽培に昨年から取り組んできました。
実は、戸別所得補償制度で、
大麦の終わったあとにそばを植えると、大麦と、そば、2つぶんの
所得補償が受けられるのです・・・
富山県のそば栽培風景

で、そうゆう理由もあって、でも、せっかく作るのですから、
しっかりした商品にしたいと、先進県である福井県の技術協力を得て、
栽培に取り組みました。
富山県のそば栽培収穫風景

しかし、出来たそばが消費されないことには、なんにもなりませんし、
所得保証制度が総選挙後の新政権の方針で廃止されても、
そばの需要があれば、農家は栽培することになります。
そこで、製麺の組合に、製品化できないかと持ちかけたのです。

これに呼応して、富山県製麺組合では、日清製粉の協力のもと、
今年3月から、富山県独自の「そば」製品の企画に乗り出しました。
数回の研究会合の結果、

*富山県産のそばを含め、国内産のそばを4割配合する。
(県産そばが不足した時のため)
*富山湾海洋深層水の原水(塩分3.3%の海水)で麺を練る
*そば殻を荒く挽いたものを混ぜて、麺に星のようなつぶつぶが見える物にする
*麺の幅は1.5mm又は2.5mmの2種類

という、製麺組合規格が決まりました。

さて、製品が出来上がったところで名前をどうするか、
富山産なので、富山弁を・・と、色々出ました。
「おらっちゃのそば」とか「わしとこのそば」とか云々・・
ところが県の東西で言葉が違い、
「おらっちゃ」なのか「おわっちゃ」なのか、訳わからなくなったところで、

「お~い蕎麦!」てのは、という意見が出ました。
元々、全国区のそばにしたいという思いがありましたので、
「お~いお茶」のパクリ!の方が
一発で覚えてもらえる、ということで、
商標も、登録してしまったのです。
(お~い〇〇、というのは結構登録商標に成ってます)
組合では、ネット販売や、スーパーでの販売、
あるいは、地域のスポーツイベントの賞品に使ってもらおうと、考えています。

さて、今年の年越しそば、
「お~い蕎麦」を味わってみませんか・・・

 

<もう少し詳細について書いてみます>
富山県内の蕎麦生産は、地粉使用の飲食店や、
八尾・小矢部宮島産そばの様な地場商品に使用される分として
基礎的に 10tの生産がされていました。
で、上記にあるように、戸別所得補償制度を活用し、
県の農産食品課と全農とやまの肝いりで、休耕田や大麦栽培の後に、蕎麦作付が始
まったのです。
(全国的に所得補償の対象にそばが含まれたので、栽培は拡大しているようです)
一般に、そばは、植えてほっておけば育つと思われていますが、
県や全農としては、商品化できるようにと、先進県である福井県に技術指導を仰ぎま
した。
結果、
平成23年
作付面積366ha
収穫146t

平成24年
作付面積395ha
収穫見込178t
という数字になっています。
基礎的に県内では、10tの需要がある訳ですが、
それを上回る生産量であれば、余剰分が消費されないことには、
一過性の事業になってしまいますので、
組合に対して、「めん」として販売できるように、協力要請があった訳です。

これに呼応して、富山県製麺協同組合では、
日清製粉の名古屋支店に協力を仰ぎ、日清製粉の研究施設で試作を繰り返し、
組合としての「売れる、特徴ある、そば」を目指した訳です。

会合は、富山県食品研究所で
3月27日 日清製粉名古屋営業部のご協力を得、市場動向と商品企画の方向性を検討
4月17日 商品イメージの具体化 試作品の試食
5月15日 試作品の試食
6月27日 最終的な製品試作の試食 
各会合では、いろいろな意見を参加者で多数決で決定するなど、議論を重ねました。

名称については、上記のとおりですが、
色々もめていた最中に、理事長より「富山発!お~い蕎麦」という意見が出ました。
パクリである事は承知ですが、早速、中部通産局の特許相談室に意見を求めたところ、
「問題ない!。もし拒絶意見が出れば、責任もって対応を考えてあげます」ということで
「お~い蕎麦」を「なまそばの麺と茹でそばの麺」の指定商品で商標登録を8月1日付
けで申請しました。
(「お~いお茶」と指定商品分類で同じカテゴリーのため、あえて、
なま・茹でそばの2種に絞りました)
結果、11月27日付けで、登録が許可されました。
(現在はまだ登録番号は発行されていません)

新商品発表会は、12月5日に、食品研究所で開催し、
当日はNHKとKNBで夕方のニュースで紹介されました。
新聞は、富山新聞と日本経済新聞に12月6日に記事として掲載されました。

また、当日、組合員である石川製麺さんが、自社製品の紹介もしました。
これは、組合規格とは違いますので、「お~い蕎麦」という名称は使いませんが、
同様な取り組みは、今後も組合員の中で広がっていくものと思われます。

尚、現状では、弊店のみが「お~い蕎麦」を発売しています。

 

2012-12-23 21:12:35

麺(めん)   |  コメント(0)   |  トラックバック (0)

 

コメント

お名前
URL
コメント

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://www.awayama.jp/app/TrackBack/receivetb/SID/s7954886/EID/7

トラックバック記事一覧